3.オールラウンドチャージ

オールラウンドチャージの開発では、円筒形のエナジーバーの直径を他のモジュールの直径と同じにすることで、全体の見た目を整えつつ、内部のアクセサリーの収納スペースや手にしたときの握りやすさや感触などの条件をクリアしなければならないという、寸法設定の問題に再び直面することになりました。

 

そのため、モジュールの大きさは大きすぎず、小さすぎずということが必要です。 すべてのモジュールのサイズと、内部のアクセサリーに必要なスペース、そして手に持ったときの感触を考慮し、55mmから75mmまでのサイズを計算して検証した結果、65.5mmというサイズがちょうどいいバランスであることがわかりました。

 

製品の素材についてもいろいろと検証しました。もともとはアルミを使って質感を向上させたかったのですが、手に持ったときの感触が悪く、特に冬場の寒さが厳しかったのです。

私たちのプロダクトデザインの哲学は、常にユーザーエクスペリエンスを追求することであり、その使い勝手を反映させるために、最終的にシェル素材にプラスチックを選択しました。

PC、PC+ABS、ABSなどのプラスチック素材の中から、物理特性、機械特性、耐熱性、使用感のバランスを考慮して、最終的にABSを表面のカバー素材に選びました。

 

さらに、オールラウンドチャージの回路全体の開発にも時間をかけ、各種インターフェースで大電流・安定した出力に対応させると同時に、限られたスペースの中で各種チップユニットを合理的に配置することに成功しました。 開発完了後、長期間の連続運転テストと耐久性テストを行い、回路全体の安定性は非常に高い性能を発揮しました。

 

また、スマホホルダーの設計にあたっては、より良い使い心地のためにさまざまなオプションを考えました。最終的には車内の限られたスペースを考慮し、ドリンクホルダーに設置して使用できる形を採用しました。これにより、車内で場所を取らないだけでなく、運転席や助手席からのアクセスや充電が非常に容易になります。

 

スマホホルダーのサイズは何度も変更されました。 大きすぎると車内のスペースに影響が出ますし、小さすぎると使えないスマホが多くなるので、ワイヤレス充電に対応する市販の主流な携帯電話のサイズを集めて分析し、最終的に6.9インチまでのスマホに対応できる縦173.5mm、横85.6mmというサイズに落ち着きました。

ブログに戻る